【文化祭資料:温泉とは・温泉の効能】

 

温泉とは、温泉源から採取された時の温度が25度以上で一定以上の溶存物質を有しているものです。

25度未満でも、定められた物質のいずれかを有していればよい。(別表参照)また、地中から湧出する水蒸気、その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスは除く)も温泉源から採取された時の温度が25度以上、または25度未満でも定められた溶存物質18種類のうちいずれか一つでも一定以上を含んでいれば温泉となります。

ちょうど我々人間について言えば顔立ちや体型等が一人ひとり違って個性があるよう温泉も個性を持っています。温泉の持っている様々な個性の中で温泉水に含まれている成分の違いが「温泉の泉質」です。

温泉の効能

単純泉 無色透明・無臭で効用範囲の広い温泉。肌の弱い人、高齢者、子供に向く。リューマチ骨折や外傷の療養・病気回復期に良い。引用としても胃に負担がなく軽い胃腸炎などに効果的。

 

食塩泉(ナトリウム塩化物泉)食塩を含むので、なめると塩辛いのが特徴。潜水中の塩の粒子が毛穴を塞ぎ、汗を蒸発させないので非常に暖まる。リューマチ・冷え性・打ち身・捻挫・外傷・火傷に効果があり、引用では胃液の分泌を促し、胃腸病によく効く。うがいをすると喉の炎症を抑える働きもある。

炭酸水素泉 重曹が主体となる無色透明の泉質。肌が滑らかになり脂肪や分泌物を落とし、石鹸と同じ効果があることから、美人の湯とも言われている。毛穴から水分を発散させ、湯上りに清涼感をもたらす。皮膚病・火傷・切り傷に効果がある。

炭酸泉 泉水に炭酸ガスが溶け込んでいる温泉で、ぬるいのが特徴。湯上りは他他する。日本では少ない泉種。炭酸ガスが無数の細かい泡になって皮膚に刺激を与え、毛細血管を拡張し、血液の循環を良くして血圧を下げるので心臓病や高血圧症に効く他、更年期障害・冷え性・不妊症・リューマチに効果がある。

 

硫酸塩泉 外国では飲用で有名。亡硝泉、石膏船、正苦味泉の3種類に分類される。亡硝泉・正しくはナトリウム硫酸塩泉といい浴用では動脈硬化・高血圧症に良く引用では胆汁分泌を促すので腸に効く。胆嚢炎・肝臓病・胆道疾患便秘・肥満症にも効く。石膏泉・カルシウム硫酸塩泉。鎮静効果があり、火傷・切り傷・打ち身・捻挫に効果あり。正苦味泉・マグネシウム硫酸塩泉。脳卒中の後遺症の改善・高血圧・動脈硬化の予防・慢性間接リューマチに効果がある。脳卒中の湯として有名だが日本では数少ない温泉の一つ。

 

鉄泉  炭酸鉄泉と緑ばん泉に分類される。鉄を含むので鉄欠乏症貧血に効き目があり、飲用・浴用どちらでも効果的。炭酸鉄泉は赤茶色、緑ばん泉は半透明の緑色に濁っていることが多い。緑ばん泉には硫酸性のものが多く、胃酸の分泌を促し、リューマチにも良いと言われている。鉄分を飲用するのは効果的だが、湧出直後の無職のものを飲んだほうがよい。解毒作用もあることから毒物中毒の治療に用いられることもある。

 

硫黄泉 「卵の腐った匂い」のような鼻をつく独特の臭いがある。硫黄の持つ皮膚の角質を溶かし軟らかくする作用から、薬物中毒などに聞く解毒作用まで幅広い効能がある。成分が強いので副作用が出る恐れもあるため高齢者・病弱者は避けたほうが良い。飲用すれば、便秘や糖尿病等にも効く。たんがよく切れるので「たんの湯」、よく温まるので「心臓の湯」とも言われている。

 

酸性泉 硫酸や塩酸、ほう酸などを多量に含む温泉で、酸も匂いも強いのが特徴。刺激が強く、子供や皮膚の弱い人には適さない。入浴後、真水で流すと湯ただれを防げる。孔筋力があり、婦人系疾患や水虫によく聞き、飲用では貧血に効果がある。

 

放射能泉 ラジウム泉。有害と思われがちだが、ラドンは湧出した後大気中に飛散するので安全。最近では人工ラドンも多いが天然のほうが優れた効果を持っているのは言うまでもない。吸入によるのが最も効果的で、効能は抑揚でリューマチ・神経痛・腎機能の改善や鎮静作用、また、飲用と吸入では慢性的な尿路疾患・痛風・糖尿病に

 

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