液体クロマトグラフ法は、適当な固定相を用いて作られたカラムに試料混合物を注入し、移動層として液体を用い、固定相に対する保持力の差を利用してそれぞれの成分に分離し、分析する方法であり、液体試料または溶液に出来る試料に適用でき、物質の確認、純度の試験または定量などに用いる。
検出器には、紫外または可視吸光光度計、蛍光光度計、示差屈折系、電気化学検出器、化学発光検出器、電気伝導度検出器、質量分析計などを用いる。
クロマトグラムから得られた保持時間の差により物質の定性が出来る。又、ピーク面積は濃度と比例するのでこれら物質の定量が出来る。
(*液体クロマトグラフ法は、移動層が液体のクロマトグラム法の全てを言うので、カラムクロマトグラム法、薄層クロマトグラム法、ろ紙クロマトグラム法も含むが特に局方では、優れた分離効果、再現性からHPLCが重宝される)
定量には、ない標準法と絶対検量線法がある。
内標準法は、内標準物質のピーク面積や高さに対する標準被検成分のピーク面積や高さの比を縦軸に、標準被検成分量または、内標準物質に対する標準被検成分の比を横軸にとり、検量線を作成、定量する。
絶対検量法は、標準被検試料を段階的にとり、ピーク面積や高さを縦軸に標準披検成分量を横軸にとり、検量線を作成、定量する。