家族
夫婦、夫婦とその子供、父子、母子、養子縁組など血縁関係を欠く集団で、感情融合を結合の紐帯とするものを家族と呼ぶ。
あり方
・「社会を構成する最小社会単位」として社会の秩序を維持する
家族が安定している=社会が安定している
・一定の価値判断をもつべきである
機能
人間の持っている基本的欲求を満たす場
全社会の秩序維持の安定に役立つ
・ 社会の性的秩序維持のため(生殖的機能を持つ唯一の社会組織)
・ 社会の成員を生む
・ 躾ける
・ 教育する・・・一部は学校塾へ委託
・ 保護する・・・国家へ委託
・ 精神的発達をさせ社会化する「家族はパーソナリティーを形成する工場である」
・ 家族相互の交流の場
・ 保健・・・町の医療機関へ
・ 娯楽・・・外部専門
・ *個々人の情緒的安定:他のいかなる機関も代わることができない
・ 援助
母子:生物的関係
父子:社会的に認知・・・摘出の原理 父が子を認知
生涯に二度の核家族
定位家族・・・出生家族:社会化が行われる
生殖家族・・・創設家族、生む家族 :価値観が受け継がれる
近親相姦の禁忌・・・役割分担などの、秩序が乱れないように
配偶者の選択 昔 家柄職業などによる結婚
今 社会的文化的規定内での個人の自由
(自由意志の副作用:結婚ができない人が出てきた)
外婚の原理 特定の集団の成員がその集団外の成員と結婚する原理
内婚の原理 特定の成員同士の結婚(社会秩序の維持、階級の維持)
同類婚 自分と似た要素の多いもの同士の結婚(職業、宗教、階層、出身)
異類婚 自分と異なる特性を持つもの同士の結婚
結婚しない:世間体を気にしない、結婚しなくても生きていける社会、子供を必要としない
心中 同一の目的のために、同一の場所で、同時に、二人以上の者が合意の上に自殺すること
学校と家族の異点
1、 学校 非血縁関係にある、大人社会による子供社会の組織的な社会化の社会
大人社会に通じる普遍的原理 で躾する
家庭 個別的教育の原理 で躾する
2 学校 学級に区分する
学年に区分する
先生と学生の関係:有限的、限定的間柄(非人格的(お互いの独立)を前提)
家庭 男女、兄弟の躾の違いがあるが、区分しない。
3 学校 教師を中心とする学習志向の業績文化と
生徒を中心とする遊び志向の仲間文化
家庭 まず躾、遊び、そして勉強(社会化)
4 学校 社会的機能の観点から見ると人材配分の機関
職業適性をもたらす場
:プロセスの教育<=>
「すべての教育は教育そのものを不必要と感じたときに、達成される、このことは、個人が自己で完成度を満たしたときに卒業するということである」
権威:公認された力、家族を率いるもの
権威構造:自立型(家制度:大家族)から一致型(友愛家族:都市的生活):核家族へ
子供の社会化
日本の子供観=性善説=寛大主義=甘えの文化
特徴
・自明性(社会化された判断力)が失われつつある:無秩序の中に錯綜している躾
・ 厳しさの喪失:国家神道などの秩序の崩壊:親が方向を決める:価値観の揺らぎ
・ 父親の不在:母子一体化
・ 自立の遅滞:家族構造の変化(役割の消極的参加)、学校教育の長期化
問題
・ 家庭内暴力:父親の育児不参加
・ 校内暴力:先生のあり方、家庭のあり方
・ いじめ:社会がいじめを助長している
ミーイズム:他人から保護されたり管理されたりするのが当たり前となり、自主的、主体的に生きる力がなくなっている
モラトリアム:経済学;非常時の支払猶予、支払延期
社会学;社会が青年に対して課題達成の時期として与えている特別な猶予期間
青年期;様々なことをして社会的自我を見つけて、外的自己と内的自己の画一、アイデンティティーの画一をしてモラトリアムを終える。
青年期は通過するものだがモラトリアムにとどまる青年が増えてきている。;子供でもない大人でもない状態にいなければならないので青年独自の青年文化を主張し、子供文化、大人文化と区別している。
年寄りを大事にする意義:現代のよりよい時代を創造してくれた
先人の知恵を大事にする
老人であるかは健康と気の持ちよう
長生きさせるには:1風を引かせない:ほかの病を併発する
2骨を折らせない:運動の恐怖から動かなくなり体力が弱る
3大切にしない(精神的に):気持ちに張り、役割を持たせる
葬儀:配偶者のしにより精神的打撃>大いにへこむ権利がある>悲しみを排出する>早くもとの生活に戻る
高齢化と少子社会と人口変動
人口変動:人口の生態的変化
要因:自然的、社会的、経済的、文化的
人口動態:出生、死亡、人口移動
多産多死から少産少死(2000年4.1人で老人一人から2025年2.2人で老人一人):生産力の低下による経済の低迷:外国人労働力問題、老人労働力問題
問題 介護者の高齢化、おかね、情緒(精神)、身の回りの世話、看病
職業 ・社会を理解する場
・ 社会的地位を得る場(職業的地位として)
・ 個人の社会的地位は、職業の社会的地位でもある(機長だから金を貸すなど)
職業の三要素
・ 社会への貢献(役割の実現)
・ 生活費を稼ぐ
・ 個性の発揮や個人の人格実現
アルバイト:職業生活に入るための訓練
特徴:フリーターの増加、横文字職業への憧れ、きつい汚い危険、
楽しく稼ぐ風潮、中流意識
産業:事業所の活動、地域の活動
職業:個人の活動
就事業所:〜銀行に入るなど事業所に入ること
就職:各事業所でどのような職業につくのかが求められる
就社;希望する企業などに入社すること
職業に専念する努力
・目標を定める
・職業の意義を考える
昔の職業観 「職業は天賦」:家業、身分に応じた仕事>
短所:制限された職業
長所:職業に情熱、誇りが持てた
現代の職業観 長所:個人の自由な職業選択
短所:生活の手段(収入が高ければいい、職業が生きがいとなりにくい)
>職業倫理の問題:各自が職業観を生む必要がある
西洋の職業観 ルター「職業しめいかん」:職業は神が決める
カルビン「予定説」:この世は神の意思。職業生活は神精。神の栄光となる
もの
>>職業、私的時間も文化
女性の職業:未婚の人が結婚するまで行うもの・暇な時間、生きがいとしてパートタイマー:時間にゆうずがきく、人件費の節約
行政、大企業は障害者を雇わなければならない
外国人と職業:日本人1人=外国人2〜3人
余暇:元々明治時代労働:長時間労働のほんとのやすみ=長い休憩:体を休める
1950朝鮮での特需により遊びに時間使えるようになった
>8時間労働、週休2日制>余暇の選択し拡大(金ある、時間ある)
>職業生活と余暇生活の調和が大事
・各自の余暇の過ごし方が大事:他(他人、自然)との交流による自己開発、自己充実
スコレー社会(教育+余暇):カルチャースクール・公開講座:知恵、自己成長
・家族との交流としての余暇
・気分転換としての余暇
・空の巣時代で使われるべきもの
ダメダメ:レジャー志向など他人志向の余暇の過ごし方
重要・金がかからない・天気によらない・継続性がある
時間に対するけじめをつける、規則正しい生活が送れる