1汗腺について
汗腺にはエクリン汗腺(E腺)とアポクリン汗腺(A腺)とがある。
・エクリン汗腺(E腺):多量の水分を分泌し、体温調節に関与する。陰部を除く全身に分布するが、手、足底に特に高密度に存在する。交感神経支配を受ける。
・アポクリン汗腺(A腺):分泌は少なく、脂肪や有機物を多く含み、体温調節には関与しない。導管が毛包に開港する。腋か、乳房、校門、外生殖器周辺など限定された場所に存在する。
2発汗の神経性調節について
汗腺(E腺)はコリン作動性の節後線維を持つ交感神経により一元支配をうける。中枢からの刺激により、汗腺の導腺が収縮し、汗が放出される。
通常皮膚感覚器から体温中枢へ送られた情報により反射的に発汗は起こる。
(アポクリン腺は、α受容体をもちアドレナイリン作動性の節後繊維からの刺激により興奮する)
3反射とはいかなるものか
反射とは、外部からの刺激が求心性神経によって中枢に達し、意思と無関係につまり不随意に、骨格筋、平滑筋、分泌腺などの効果器に反応を起こさせることである。
感覚受容器→急進性神経→中枢神経→遠心性神経→効果器と反射の経路は一方向性でありこの経路を反射弓と呼ぶ
4大脳辺縁系の働きについて
嗅脳、帯状回、海馬回のように脳の内側での脳梁を囲む。脳梁を囲む大脳半球の内側部に位置する辺縁葉と、海馬体、扁桃体などをふくめて大脳辺縁系という。脊椎動物の進化過程で古くから発達した古皮質と、それよりやや新しい中間皮質からなり、本能、情動を支配する中枢と考えられている。視床下部とも深く関連し、視床下部と合わせて情動脳・内臓脳ともいう。旧皮質である。