【血圧の測定】

 

1血圧を規定する要因

 

2生体における血圧調節機構

 

3血圧と呼吸の関係について

 

4聴診法による血圧測定時の音の変化

 

5マンシェットの位置と心臓の位置の関係

 

6血圧に影響を及ぼす薬物

 

 

 

1血圧を規定する要因

 心拍出量:量(力)多ければ血圧↑

 末梢抵抗:特に細動脈の緊張具合は大きく影響する

 血管の弾性:年とともに弾性↓⇒最高血圧↑、脈圧↑

 血液量:脾臓拡張⇒血圧↓、収縮⇒血圧↑

 血液の粘度:粘度↑⇒血圧↑

2生体における血圧調節機構

 神経系:スピーディーな血圧変化

 体液系:副腎髄質→アドレナリン→血管拡張→血圧↓

     腎臓→・・・・→アンジオテンシンU→血管収縮→血圧↑

     血管系:必要なところへ血液は流れる。このとき真正毛細血管への血液流入は前毛細血管括約筋によって調節される。括約筋はオータコイドやPo2Pco2など局所的因子によって調節される。

血圧と呼吸の関係について

     延髄の呼吸中枢のそばに血管運動中枢があるため、呼吸の際近くの呼吸中枢からもれたシグナルにより血管運動中枢も興奮する。

     吸気すると胸腔内は陰圧となるため、右心房圧は上昇する。(このときベインブリッジ反射が起こり脈拍は下がる)ただし陰圧によりはいの血液保有量は増やすため心臓から血液拍出量が減少するため血圧は下がる。呼気した時はその反対。

4聴診法による血圧測定時の音の変化

血管を押さえつけたマシェットの圧力が最高血圧となると、狭い血管を血液が流れだす乱流音が聴こえだす。さらに圧力を下げると、狭い血管(byマンシェットの圧力)への血流量は増し、乱流音も大きくなる。しかし、マンシェット圧が最低血圧を下回ると、もはや血管を狭める要因はなくなったため、血流は乱流を起こさず音は消える。

5マンシェットの位置と心臓の位置の関係

 心臓は血液を拍出するポンプである。心臓を基準とした場合、下へいけばいくほど血液その者の動きにより血圧は高くなる。足の血圧は心臓の血圧よりも約80mmHg高くなる。

又心臓より高い位置ではその逆に血圧は低くなる。(ただし立位の場合)

そのためマンシェットの位置は血圧測定では重要となる。

6血圧に影響を及ぼす薬物

 降圧剤 β遮断薬:心拍出量を減らすことにより、血圧を下げる。

     α遮断薬:ACE阻害剤、Ca拮抗医薬;血管拡張により血圧を下げる

     チアジド系利尿薬:水、Naを排出することにより血量を下げ、血圧を下げる

カルシウム拮抗薬について:平滑筋へカルシウムイオンが流入するのを抑えることにより、血管弛緩を狙ったものである。

 

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