筋肉が受動的に引き伸ばされた時に、その筋肉が反射的に収縮する反射であり、筋肉が過度に伸張され、障害を受けるのを防ぐとともに、筋運動を自動的に制御するのに役に立っている
・上腕二頭筋反射
反射中枢はC5、6であり、求心経路、遠心経路ともに筋皮神経を経由する。
・上腕三頭筋反射
反射中枢はC5,6,7,8であり、求心経路、遠心経路ともに橈骨神経である。
・橈骨反射
反射中枢はC5,6である
・膝蓋腱反射
反射中枢は第2〜第4腰髄である
・アキレス腱反射
反射中枢は第1〜第2仙髄にある
反射弓は末梢からの入力によって働くと同時に、上位中枢からの下降性制御を受けるため、通常運動制御されている。
しかし被験者の注意力が他にそれることにより膝蓋腱反射は置きやすくなり、強い反射を示すこととなる。
筋肉を縮めすぎると、腱からの引きが中和されがちとなり、反射は小さくなる
筋肉を伸ばしすぎると、ミオジンヘッドとアクチンフィラメントとの接点が減少するため、同じ刺激がα運動神経からきたとしても収縮力は低下する
椎間板ヘルニアがL4でおこると反射が阻害され腱反射の低下をもたらす
・H波:ヒラメ筋で確実に誘発される、膝か部で脛骨神経を電気刺激するとき、刺激を徐々に上げていくと、神経線維のうちまず筋紡錘からIa線維が興奮し、アキレス腱反射の反射弓に従い運動神経が興奮し筋収縮を起こす時現れるのがH波である。
・M波:刺激をつよくすると運動神経が直接興奮しM波として出現する