【機能形態学:相対不応期・絶対不応期/完全強縮・不完全強縮/シナプス前抑制・シナプス後抑制/EPSP(興奮性シナプス後電位)・IPSP(抑制性シナプス後電位)/変時作用・変力作用・変伝導作用/血小板の働き/血液凝固機構/凝固阻止機構/繊維素溶解・・時限爆弾プラスミンの活性化

相対不応期・絶対不応期
完全強縮・不完全強縮
シナプス前抑制・シナプス後抑制
EPSP(興奮性シナプス後電位)・IPSP(抑制性シナプス後電位)
変時作用・変力作用・変伝導作用
血小板の働き
血液凝固機構
凝固阻止機構
繊維素溶解・・時限爆弾プラスミンの活性化

 

 相対不応期・絶対不応期相対不応期;小さな刺激には反応しないが、大きな刺激に対しては活動電位発生する時期。
絶対不応期;閾値無限大!雷に打たれても活動電位発生しない時期。

完全強縮・不完全強縮

刺激を高頻度で反復すると、張力または短縮高が荷重により次第に増大し、一定で大きな持続的収縮つまり強縮が現れる。

刺激頻度が強縮を起こす刺激よりやや低いとき収縮に動揺が見られるが、この状態を不完全強縮という。完全強縮では収縮は完全に融合し動揺はない。通常われらは完全強縮を行っている。 なお強縮は、骨格筋のみに見られる。

シナプス前抑制・シナプス後抑制

介在ニューロンから抑制物質(グリシン、GABA)が、シナプス前末端、シナプス後部にあるCl内蔵七回貫通グリシン受容体、GABA受容体にはまると、Clが細胞内へ流入する。

もしニューロン前末端で起こると脱分極がClのマイナスによって中和され、電位依存性Cachが開かずCa2+の流入が妨げられ、神経伝達物質の分泌が抑制されEPSPが小さくなる(シナプス前抑制)。

またシナプス後部で起こると、細胞内にマイナスが流入し過分極方向へ向かうためIPSPをおこす(シナプス後抑制)。

 EPSP(興奮性シナプス後電位)・IPSP(抑制性シナプス後電位)

EPSPは、対岸の神経細胞の脱分極を促し、その反対にIPSPは過分極を促す。

例)感覚神経→運動神経

EPSP興奮性シナプス;感覚神経からの刺激が大きいほど、終板電位も大きくなり神経伝達物質も多く放出されて、運動神経の脱分極を促すことになる。

介在ニューロンからの抑制物質(グリシン、GABA)が、シナプス後部にあるCl内蔵七回貫通グリシン受容体、GABA受容体にはまると、Clが細胞内へ流入する。細胞内にマイナスが流入し過分極方向へ向かうためIPSPをおこす(シナプス後抑制)。

変時作用・変力作用・変伝導作用・・・・・心臓機能に対して・・・・・・・

変時作用:心拍数↑↓

変力作用:収縮力↑↓

変伝導作用:伝導速度↑↓

血小板の働き

血小板は凝集して可逆的な血栓である血小板血栓を形成し、小出血を止血する。

((不活性型の血小板(扁平)は、Ca濃度の増大によって、活性型の血小板(球形)となる))

血小板の活性化;

@血管内皮細胞の損傷部でコラーゲン露出

A内皮細胞から放出されるvWFホンビルブラント因子(GPIR受容体)がコラーゲンに結合

B血小板はGPIPをもつので、結果的にコラーゲンに粘着

C血小板活性化(ただし、PAF、ADP、TXAによっても血小板は活性化する)

=PLC活性化=Ca濃度↑=血小板変形、顆粒内容物の放出、TXA放出、血小板どうしで粘着、血小板の収縮

血液凝固機構

外因性;

@外因系(血管外組織の膜や損傷した血管からのホスホリピドやリポ蛋白)+第3因子(組織トロンボプラスチンTPL)

により、第7因子が活性化。

A活性化した第7因子+TPL+PL(ホスホリピド)+Caにより、第10因子が活性化。

B活性化した第10因子+PL+Ca+5因子により、プロトロンビンがトロンビンになる。

Cトロンビンにより、フィブリノーゲンはフィブリンになる。またトロンビンは、8因子を活性化しフィブリンをより安定なものにする。(活性化した第8因子により、フィブリンでは共有結合が発生、強い結合となる)

→血液凝固

内因性;

@内因系(コラーゲン)+HMWK高分子キニノーゲン+カリクレインにより12因子活性化。

活性化した第12因子により、プレカリクレインはカリクレインになる。

A活性化した第12因子+HMWKにより、第11因子が活性化。

B活性化した第11因子により、第9因子が活性化。

C活性化した第9因子+8因子+PL+Caにより、10因子が活性化。

D活性化した第10因子+PL+Ca+5因子により、プロトロンビンがトロンビンになる。

Eトロンビンにより、フィブリノーゲンはフィブリンになる。またトロンビンは、8因子を活性化しフィブリンをより安定なものにする。(活性化した第8因子により、フィブリンでは共有結合が発生しより強い結合となる)

→血液凝固

凝固阻止機構

      血管内皮細胞は、表面円滑であり凝固因子や血小板は吸着できず。

      フィブリン糸は、トロンビンを吸着して更なる凝固を抑制。

      未吸着のトロンビン+アンチトロンビンV→トロンビン不活性化

      未吸着のトロンビン+アンチトロンビンV+ヘパリン→瞬時に不活性化

      トロンビン+トロンボモジュリン(by再生された内皮細胞)→・・・→活性化第8因子、第5因子不活性化 →抗凝固作用

繊維素溶解・・時限爆弾プラスミンの活性化・・・

@      フィブリンは、プラスミノゲンを抱え込んでいる。

A       

      ウロキナーゼUK by腎上皮細胞

      トロンビン     by血液凝固

      カリクレイン    by血液凝固

      ストレプトキナーゼSK  byレンサ球菌

      t―PA組織型アクチベータ by上皮細胞

によってプラスミノゲン活性化して、プラスミンになる。

Bプラスミンにより、フィブリン(血餅)は溶解。

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