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【目的】
物質に応力をかけたときの歪の割合であるヤング率を求める
【測定値】および【結果】は次のページ
【考察】
銅、真鍮のヤング率がテキストの値に比べて、小さくなった。これはなぜか?
可能性
@室温の変化による金属の軟化:
銅、真鍮は、鉄の後に実験を行った。物理の実験に不慣れなので、熱気で室温はあがったはず。それによって、金属の軟化が起こり、ヤング率に影響を与えた。しかし、経験的に判断して金属がそこまで柔らかくなるとは考えられず、可能性としては無に等しい。
A計測の誤り:
今実験でヤング率は、物質の長さと厚さに大きく依存する。ためしに、銅の厚さ、0.528cmを鉄の厚さ0.505cmで置き換え計算したところ、ヤング率が、10.39×1010[N/m]だった銅1回目が、12.02×1010[N/m]となり、かなり理想の値に近づいた。これから判断して、計測の誤りによる可能性が考えられる。
Bエッジ金具とマイクロメータの位置:
マイクロメーターの位置をエッジ金具と同じにすることは不可能である。2つの位置は、人によって異なってしまう。この微小な違いが、ヤング率の差異となって現れた可能性がある。
【設問】
1:ヤング率はE=mgL3/4a3beで求められ、L、aの微小な誤差も三乗され大きくなるので
2:フックの法則F=kx:力を加えれば、その分伸びる。k=F/凾は、伸びやすさを示す。しかし同じ物質でも、太いと伸びにくく長いと伸びやすい。条件によって凾が変化し、kも変化してしまう。そこで、単位断面積で、単位長さあたりの伸びやすさを求めたくなる。つまりこれが
ヤング率E(=フックの法則のk)=F/S(単位面積当りの力)÷凾/x(単位長さ当りの伸び)
ヤング率はフックの法則の応用である。
3:楽器;同じ強さでたたいてもヤング率の違いによって、へこむ具合が違う。これによって、ドラムは様々な音色を奏でる。ヤング率が大きいと、大きくゆがんで戻るので、高い音となる。小さいと、低くなる(例、ゴムをたたいた音)。
4:変形するから