・70sリボソーム→protein合成阻害
・殺菌的
・腸管では吸収されない(経口投与されるのは腸管感染症の時のみ)
・広い抗菌スペクトルをもつ
・リケッチア、クラミジアには無効。嫌気性菌にも無効∵AG系抗生物質は細胞内に入るのに、エネルギー依存性の能動輸送(ポリエンチャネル)。嫌気性菌はポリエンチャネルがない
・PAE(短時間殺菌)が長い
・副作用:腎毒性(高齢者、腎疾患の患者、利尿薬との併用注意)
:第8脳神経障害
:麻酔薬、筋弛緩薬併用→呼吸困難
構造による分類
ストレプトマイシン類 三糖類
フラジオマイシン類 四糖類
カナマイシン類 三糖類、D-リボース環がない
ゲンタマイシン類 三糖類、3’-OH、4’-OHを欠く
その他アストラマイシン 二糖類
1)抗結核薬
@ストレプトマイシン(SM)
・耐性化しやすい→イソニアジド、PASと併用
・第一次抗結核薬
Aカナマイシン(KM)
・第一次抗結核薬
・他剤と併用(耐性化はストレプトマイシンよりも遅い!)
・多剤耐性ブドウ球菌、G-菌感染症にも用いられる
2)抗緑膿菌薬
@アミカシン(AMK)
・カナマイシン類
・カナマイシン耐性菌にも効く
・緑膿菌の産生する3’-OHリン酸転移酵素を阻害
Aトブラマイシン(TOB)
・カナマイシン類
・3’-Hなので3’-OHリン酸転移酵素が作用しない
Bジベカシン(DKB)
・カナマイシン類
・3’-H、4’-Hなのでトブラマイシンと同様リン酸転移酵素が作用しない
Cゲンタマイシ(GM)
・もともと3’-H、4’-Hなのでトブラマイシンと同様リン酸転移酵素が作用しない
・耐性菌に有効
・緑膿菌、変形菌、セラチアによる尿路感染症に筋注
Dミクロノマイシン(MCR)
・ゲンタマイシン類
・6−NH2アセチル基転移酵素に抵抗
Eシソマイシン(SISO)
・ゲンタマイシン類
Fネチルマイシン(NTL)
・ゲンタマイシン類
(G)アルベカシン(ABK)
・カナマイシン類
3)緑膿菌以外のG-桿菌
@フラジオマイシン(FRM)
・抗菌力強い、副作用強い
・腸管感染症(経口);注射するには副作用強すぎる
・化膿性疾患(外用)
Aリボスタマイシン(RSM)
・フラジオマイシン類
・筋注(フラジオマイシンよりも副作用少ない)
Bアストロマイシン(ASTM)
・緑膿菌以外のAG系耐性に有効
4)抗MRSA
アルベカシン(ABK)
・ゲンタマイシン類
・MRSA感染症(による肺炎、敗血症など)に対してアルベカシンは保険適用されている
・イミペナムと併用
アミノグリコシド系耐性菌にも有効
緑膿菌;カルバペネム、ピペラシリン、セフタジジム併用
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テトラサイクリン系
・protein合成阻害
・静菌的に作用する(薬剤をとりのぞくと菌はまた繁殖する)
・広域抗生物質
・G+、G-、マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア
MINOミノサイクリン
DOXYドキシサイクリン
*マイコプラズマ肺炎
*ツツガムシ病(第一選択薬)
*クラミジア
第一選択薬 *オウム病 Chlamidia
psittaci
人畜共通感染症
*呼吸器感染症 C.pneumoniae
*トラコーマ C.trachoatis
目、性感染症(STD)
*レジオネラ(第一マクロライド、第二テトラサイクリン)
※TCは歯に色をつけ、奇形などの副作用→妊婦、新生児、小児にはつかえない
⇒マクロライド系で対応
※カルバペネム使用中の菌交代症→ブドウ糖非発酵菌感染症Xanthomonas
maltophilia
※相互作用
・Ca、Mg、Al剤とキレート形成→吸収阻害
・VK供給低下→ワルファリンの作用↑
・糖尿病薬(スルホニル尿素系)、血糖降下薬→作用↑
注意!
・MINO 肝障害
・DOXY 薬物代謝酵素誘導→抗てんかん薬、バルビツール酸の作用↓→てんかん起こす
・MINO、DOXY;脂溶性:組織移行性↑
・血中濃度半減期長い(→一日一回投与でOK!)
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マクロライド系
マクロライド系
・protein合成阻害
・抗菌スペクトル中範囲
・静菌的
・経口投与(TCと同様)できる
・副作用少ない、比較的安全。しいているなら経口投与による消化器感染症
・皮膚、呼吸器感染症
・急速静注射⇒心停止
・抗菌作用以外の薬理作用!
DPB(びまん性はん細気管支炎)に少量長期投与で有効
∵NK活性高める、気道粘液分泌抑制、好中球遊走抑制
構造による分類
14員環
・エリスロマイシン
ペニシリン耐性ブドウ球菌、G+、マイコプラズマの感染症に経口投与
カンピロバクター、セレウス、レジオネラに第一選択薬
ステアリン酸エリスロマイシン:胃酸に安定
エチルコハク酸エリスロマイシン:腸管吸収力がよい→小児用ドライシロップで処方
○ニューマクロライド
移行性↑(少量投与でOK)、抗菌力↑
・クラリスロマイシン(CTM、CAM)
ピロリの除菌(クラリスロマイシン、アモキシシリン、プロトンポンプ阻害剤の三剤併用)
呼吸器への移行性↑、DPB、クラミジア感染症
・ロキシスロマイシン(RXM)
持続性↑、移行性↑
16員環
・キタサマイシン(LM)
組織内濃度↑、副作用↓
・ジョサマイシン(JM)
肺に高濃度に分布
○ニューマクロライド
・ロキタマイシン(RKM)
抗菌力↑、嫌気性菌にも有効
※マクロライド系
薬物代謝酵素阻害、血中濃度↑不整脈、心停止
併用禁忌 テルフェナジン、アステミゾール(抗ヒスタミン薬)
シアプリト(胃腸機能調整薬)
ピモシド(向精神薬)
リンコマイシン系
(準マクロライド)
作用機序、副作用、抗菌スペクトル→マクロライドと同じ
・リンコマイシン(LCM)
嫌気性G-桿菌:第一選択薬
副作用;偽膜性大腸炎、急速静注→心停止
・クリンダマイシン(CODM)
LCMより抗菌力↑
嫌気性菌、PC耐性肺炎球菌
骨髄炎(骨絵の透過性に優れる)
ポリエン系
・アムホテリシンB(AMPH-B)全身性真菌症
(原虫;トリコモナス、アメーバに有効)
・ナイスタチン カンジダ
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ポリペプチド系抗生物質
副作用強い
抗細菌剤
・ポリミキシンB(細胞壁合成阻害) G-桿菌(緑膿菌)、腸管感染症
難聴ショック
呼吸抑制・・・・麻酔薬、筋弛緩薬、AGと併用するとおこす!
・コリスチン
副作用緩和
抗結核剤
・バイオマイシン 第二次抗結核薬
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その他
・クロラムフェニコール(CP)
広範囲(G+、G-、レプトスピラ、リケッチア、クラミジア)、静菌的
再生不良性貧血
グレイ症候群(小児)
サルモネラ感染症(腸チフス、パラチフス)、クラミジア、リケッチア
・ホスホマイシン(FOM)
緑膿菌、変形菌、セラチア(←β-ラクタム効き難い)、大腸菌、多剤耐性ブドウ球菌
細胞壁合成阻害
菌外膜Mgとキレートを作り穴を開ける、外膜の破壊
→薬剤進入ルートをかえる
併用FOM――時間、穴を開ける―→SBT/CPZ投与;FOMで穴あけてセフェムで攻撃
(MRSAを除く一般感染症)
FOM――――――→@ABK、VCM又はACMZ、CTM (MRSAを含む感染症)
O157 軽症のとき第一選択薬
重症のときはだめ!⇒重症=大量の金:ベロ毒素排出→HUS
アレルギーをおこしにくい
菌の中に取り込まれやすい
ペニシリンバインディングプロテイン(MRSAの)に結合できる
・バンコマイシン(VCM)
グリコペプチド系
G+だけ
MRSAの第一選択薬
クロストリジウム、偽膜性大腸菌の第一選択薬
副作用
腎、肝障害
第8脳神経障害
ショック
大量急速静注―→Redman
syn.
ヒスタミンの過剰有利→皮膚の紅潮(赤くなる)、血圧↓
・テイコプラニン(TEIC)
注射のみ(VCMは経口。ただしVCMよりMRSAに効く)